この前の紅白はとても面白かった。てか、とても面白くなかった。ってつまり、面白くなさの出来具合を見ているのがすごく面白かった。

絞り込んだターゲットに売れるものだけを、売れる期間だけ並べる、みたいなご時世に、老若男女ぜんぶを対象に、平均視聴率で40%をできるだけ超えような歌番組を、完璧なリハーサルのもとに作り上げるなんて目標そのものに大きな無理があるわけで、だから頑張れば頑張るほど面白くなくなるのは当たりまえの話だと思う。

けど、そういう絶対にムリな注文を前に、NHKの人たちがいろいろと趣向をこらして頑張っているわけで、そういう血と汗と涙の裏側を想像しながら見ていると、いろんな工夫がとても面白いし、すくなくとも後半は40%に限りなく近い数字になったのは、とても立派なことだと思う。





が、あの紅白の内容をまったく変えずにもっと視聴率をかせぐ方法がある。コブクロスイッチを導入するのだ。

まずは別スタジオにコブクロを別スタジオにスタンバイ。で、放送する画面の左隅下では、紅白で歌われるすべての曲をコブクロが歌っている。そしてNHKホールの観覧者全員にコブクロスイッチなるものが配られる。コブクロスイッチというのは、「あ〜、この曲、コブクロで聴きたいな」と思ったときにボチッと押すやつ。観覧者がどんどんスイッチを押すたびに、ステージ右脇に置かれたバロメーターが(欽ちゃんの仮装大賞みたいに)ぐんぐん上がっていって、会場の半数以上がスイッチを押した場合には、放送画面全部がコブクロの歌声に切り替わる、という仕掛けだ。

瞬間最大視聴率では50%を超えるところもあるのに、平均でみると40%を下回る、ってのは、順番が分かっているから好きなものだけ選んで見るって人が多いからだ。が、コブクロスイッチ方式なら、いつ何時コブクロのライブに切り替わるか分からないから、うかつにチャンネルを替えるわけにはいかない。そしてコブクロは老若男女に人気がある(誰がなんと言おうと)。したがって平均視聴率はかくじつに上昇する、という算段だ。

もちろんコブクロスイッチを押した人が過半数を超えない、なんてこともある。たとえば石川さゆりの「津軽海峡冬景色」(誰がなんと言おうと)。その場合でも、副音声ではコブクロの歌声が流れる仕組みになっているため、録画しておけば、後からコブクロのバージョンでも聴くことができる。って、じつはコブクロバージョンも聴いてみたい。



そういうわけで、すでに新年の三が日が終わろうとしている。早いねえ。

って、べつに何をやったというわけでもなくて、元旦は遅くまで寝ていて、お雑煮&黒豆を食べてからダラダラとすごしているうちに午後4時近くになったので、近くの公園へ。ブラブラと歩いて初の日の入りを撮る。




が、さすがに冬の夕方はアッという間に暗く、そしてものすごく寒くなってきたので、すぐさま部屋にもどってニューイヤーコンサートを聴く。誰かがどこかで書いてたけど、ウィーンのうるさがたに言わせれば、ニューイヤーコンサートってのは楽団員のやりたいようにやらせるのが名演なんだそうだ(かなりウロ覚え)。

で、今年は83歳、初めてフランス人のジョルジュ・プレートルが指揮をする。ものすごく楽しそうに、まるで楽団員にやりたいようにやらせているようでありながら、でもドカーンといくときはいき、叙情的に歌い上げるところはしっかり歌い上げて、しっかりプレートルらしく仕上がっている(ような気がする)。そりゃそうと、ヨーゼフ・シュトラウスの「とんぼ」のバックの映像がとてもきれい&曲にマッチしていてよかった。


それからは「のだめカンタービレ」に明け暮れた2日間。4日、5日の新春スペシャルを前に予習に燃えたkikiさんは、なんだか口調まで変わって、やたらと擬態語を交えて話すようになったのだが、それが具体的に何を指しているのかはサッパリ不明。



「ぎゃぽー」疲れをいやすべく、タバコを吸おうとベランダに出たら、2008年1月2日の午後の空には威勢のいい雲が大きく広がっていた。

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